長野県果樹試験場、生産と両立できる「フィルム型太陽光発電装置」開発に着手 

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長野県果樹試験場は、諏訪東京理科大学や太陽電池の開発を手がける㈱イデアルスターと連携し、「農業生産と両立できる太陽光発電装置」の開発に着手した。開発中のフィルム型発電装置は、雨除けや遮光も兼ね、スプリンクラー等のかん水装置や害虫防除のLEDランプ等への電力供給が可能となる。県内でぶどうの雨よけ栽培が広がる中、低コスト安定生産につながると期待されている。

 

技術の改良と研究は諏訪東京理科大学、フィルム型太陽光発電装置の試作はイデアルスターが手がける。県果樹試験場は試作品の実用性を評価しフィードバックを行う。

 新しいビットマップ イメージ(「長野県(農政部)プレスリリース」より引用)

 

 

また、諏訪東京理科大学は、以下のようにコメントしている。

植物の成長に必要な光を透過させながら、それ以外の光を吸収して発電可能な太陽電池を農業の生産現場において活用し、作物生産と同時に発電を行おうという世界初の新たな試みです。長野県果樹試験場において、ぶどうの雨よけ栽培により実用性を検証し、さらに改良を重ねて、「フィルム型太陽光発電装置」を利用した農業生産現場での実用化に向けた開発を行っていきます。

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諏訪東京理科大学HPより引用)

 

以前より長野県は、県としての課題をベースとした事業立ち上げを推進しており、農政部は農業者の高齢化や担い手不足に対応するため「信州農業を革新する技術開発推進事業」を新たに創設していた。異分野・異業種の知識や先進技術を活用し、農作業の機械化・軽労化などを可能とする技術開発に取組んでいる。平成27年度は、レタス自動収穫機や農業用バイオマスボイラー等に取り組んでいた。

■長野県 多分野連携研究推進タスクフォース
https://www.pref.nagano.lg.jp/nogyokankei/tabunyarenkei.html



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