農作業でニートや引きこもりの就労をサポート
厚生労働省はニートや引き込もりなどの人々への就労支援を強化すると発表した。来年から短時間の農作業や、企業での就業体験を実施していく。対象になるのは65歳未満の働いていない人たち。以前より就業していない若者を農業に就かせる政策は出ていたが、来年度から実施されることになった。
土とふれあい働く自信を取り戻す
体験期間は1週間~3ヶ月ほど。農作業で自然とふれあい、働く楽しさを感じて意欲を取り戻してもらうことが狙いだ。農家をあっせんする約100の自治体には補助金が出る。
(画像:miya)
2008年の働く世代の生活保護受給者は10万世帯強だったけれど、リーマンショック後に激増。12年以降は30万世帯に届こうとしている。
セラピーとしての農業
すでに厚労省は農業以外にも「高度な専門知識を必要としない仕事」を提供する「就労準備支援事業」をはじめている。しかし、これらの支援に対して「安価な労働力の搾取では」といった批判があるのも事実。
障がい者の社会復帰を推進する農福連携をはじめ、農業の持つセラピーの効果には注目が集まっている。農業による就労支援の動向についても注目したい。
参考URL
30~40代ニートらの就労、仕事体験で後押し 厚労省-日本経済新聞