農業ベンチャーサラ、笠岡湾の干拓地に大規模ハウスとバイオマス発電施設を建設
岡山県にある笠岡湾の干拓地に大規模な栽培用ハウスが建設される。手がけるのは農業ベンチャーのサラ。トマト、パプリカ、レタスなどの栽培ハウスと木質バイオマス発電施設を建てる。
サラは、元岡山県議会議員の小林健伸氏、カゴメ常勤顧問の佐野泰三氏、減農薬の天敵栽培技術を提供する和田哲夫氏らが役員を務める農業法人。予定地の大半は私有地で、笠岡市とサラは立地協定を結び賃借する。2017年1月に着工し、18年7月の事業開始をめざす。総投資額は120億円。
トマトは年約3800トンを生産し、農産物全体で30億円程度を予定する。栽培や移動などに最新鋭のシステムや機器を取り入れる。発電の売り上げ規模は年間17億~18億円を見込んでいる。
(日本経済新聞「岡山・笠岡市の農業ベンチャー、干拓地に大規模ハウス」より引用)
「バイオマス」活用のための総合ニュースサイト「BIONOTES」は、施設面積について下記のように報じている。
最新のIT技術で気温・養分を管理し常に栽培に最適な環境を保つ最大6.1ヘクタール、年間3,800トンの生産を見込むトマト栽培室やパプリカ栽培室(3.2㏊)、レタス栽培室(2.1㏊)などを整備。
(BIONOTES「笠岡市 次世代メガファームを誘致、バイオマス発電プラント設置」より引用)
栽培用ハウス以外にも木材チップを利用したバイオマス発電のプラントを建設して、電力、廃熱、二酸化炭素も栽培に活用する。年間出力は約8万MWhを見込んでいる。