JA全農長野が県産米の輸出を拡大 シンガポールやアメリカに機能性米を売り込む

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JA全農長野は東洋ライスと連携し、長野県産米の本格的な輸出事業に取り組むと発表した。栄養価の高い機能性米をシンガポールやアメリカなどに売り込んでいく。

 

産経新聞の記事によると、東洋ライスが輸出するのは、機能性米の「金芽(きんめ)米」と「金芽(きんめ)ロウカット玄米」の2商品。金芽米はコメの胚やうま味成分を残した高い栄養が特徴。輸出先では通常の白米に比べて2割程度、高い価格で販売されている。健康に関心が高い富裕層を中心に売れ行きは好調だという。これまで、JA全農長野が輸出するコメは年間2.5トン程度だった。

 

独自の技術で、通常なら精米時に取り除かれるコメの表層部の胚芽などを残した無洗米を開発。栄養価に優れ、低カロリーな機能性米をうたい、「金芽米」などのブランドで、国内に加え米国、香港、台湾、シンガポール、フランス、豪州の6か国・地域に輸出している。

(読売新聞「全農 県産米の輸出拡大へ」より引用)

 

同社は2018年には500トンの輸出目標を掲げている。そのうち6割にあたる約300トンをJA全農長野が供給するコシヒカリを充てる見通しだ。国内でのコメの消費量が年々減少する中、新たなマーケットとして海外を見込む。

 



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