稲作管理にドローン 新潟で実証プロジェクト 自律研開発の機体使用
小型無人機「ドローン」の開発を手掛ける自律制御システム研究所(千葉市美浜区)は、NTTドコモと新潟市が米の品質向上などを目的に行う実証プロジェクトに参加する。自律研が開発したドローンに高性能なカメラを搭載、上空から撮影した画像を解析して生育状況などを調べる。稲作の最大の敵となる病害虫の発見に力を発揮することが期待されるという。
ドコモは既に新潟市で、農業関連ベンチャーのベジタリア(東京)と、水田に設置したセンサーから水位や水温などのデータを集め、管理に生かすプロジェクトを進めている。新たに、ドローンで撮影した上空からの画像を組み合わせることで精度や効率を高める。
プロジェクトでは、新潟市が提供する実験用の水田で、自律研社長で千葉大特別教授の野波健蔵氏が開発したドローンを使い、水田の画像を撮影。ドコモとベジタリアが植物医師とも連携して画像データを分析し、稲のモニタリングや栽培管理を進める。(続きを読む)