餅が硬くなりにくい新品種「ふわりもち」 5℃の冷蔵庫内でも柔らかさが持続

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農研機構は、餅が硬くなりにくい水稲もち新品種「ふわりもち」を開発した。北陸では「コシヒカリ」よりも2週間遅い晩生、普及予定先の広島では主力の「ヒノヒカリ」よりも早生のため、作期分散が可能となる。

 

「ふわりもち」の特徴として倒伏抵抗性が強く、収量は西日本地域で広く普及している「モチミノリ」よりも10%程度多い。いもち病や縞葉枯病抵抗性にも優れ、5℃の冷蔵庫で貯蔵しても柔らかさが持続する。外観と食味がよく、和菓子などの原料に適している。

 

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「ふわりもち」のほ場での草姿 。左から「モチミノリ」、「ふわりもち」、「きぬはなもち」。(画像:農研機構)

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「ふわりもち」の籾および玄米。左から「ふわりもち」、「モチミノリ」、「新大正糯」。(画像:農研機構)

 

穂数は「モチミノリ」よりも少なく、草型は「偏穂重型」。稈長は「モチミノリ」よりもやや長いものの、耐倒伏性は「やや強」となる。玄米白度は「モチミノリ」よりもやや白く、外観品質は「モチミノリ」と同等かやや優れる。注意点としては、穂発芽性が「中」のため刈り遅れに留意する必要があること。また、過剰な施肥は倒伏による収量や品質低下を招く危険がある。地力にあわせた適切な肥培管理が必要となる。

 

2016年より広島県で栽培がはじまっており、数年後には数十ヘクタールの栽培が見込まれている。栽培に適しているのは、北陸と関東以西の地域。



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