中空二重構造で高い保温性を誇る「サニーコートソフト」 従来品よりやわらかく作業が容易に
樹脂や合成繊維の製造、販売を手がける宇部エクシモは、中空二重構造の農業用ハウス内張り資材「サニーコートソフト(TM)」を7月より販売する。従来品の「サニーコート(R)」よりやわらかく軽量で扱いやすくなっている。
サニーコートシリーズは原料に低密度ポリエチレン(LLDPE)を使用し、フィルムの中間に空気層のある中空二重構造となっている。高い保温効果があり、主に寒冷時のハウスの内張りとして使われている。単層フィルムとの比較では10~20%の省エネ効果がある。
(画像:プレスリリース)
新製品の「サニーコートソフト(TM)」は二重構造フィルムながら、80%以上の光線を透過させる。透過した光線の20%はやわらかい散乱光線となり、ハウス内にまんべんなく光線が広がり植物の生育にも効果が期待できる。従来品の「サニーコート(R)」に比べ、軽量、柔軟で、作業性がよい特長を持っている。保温性能はそのままで、重さを約85%にまで軽量化してコストダウンを図った。長さ100メートルの原反の巻き径は約8%細くなり、施工、巻取り開閉作業もよりスムーズに可能。
「サニーコートソフト(TM)」は、原反のみの販売。サイズは長さが100メートル、幅が185センチ、200センチ、230センチ、270センチ、300センチの5種類となる。低価格化を図ることで、今期の売上高はサニーコート全体で昨年度の2倍を目指す。