「捨てない農業」実現目指す 規格外のホウレンソウを加工品として商品化

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岐阜県高山市の食品加工会社ミチナルは、ホウレンソウを冷凍加工する工場を試験稼働したと日本経済新聞が報じた。サイズが不揃いだったり、葉が痛んでいるホウレンソウを冷凍食品として流通させる。

 

ミチナルは「捨てない農業」を掲げ、2015年の11月に設立された。一次加工品の製造販売、農家PB(プライベートブランド)などの製造などを手がけている。

 

同社には十六銀行や農林漁業成長産業化支援機構(A-FIVE)などが設立した「じゅうろく六次産業化ファンド」が出資する。岐阜新聞の記事によると出資額は9千万円。

 高山市の規格外のホウレンソウは年間約2千トン。こうしたホウレンソウを調達して商品化する。初年度の仕入れは600トンを計画し、2019年度に900トンに増やし、最終的には2千トン全量の有効活用を目指す。

(岐阜新聞「捨てない農業に出資 じゅうろく六次産業化ファンド」より引用)

 

冷凍工場では1日4トンのホウレンソウを加工できる。今後はトマトや枝豆の加工も手がけていく予定。規格外とされていた野菜を加工品として商品化して、「捨てない農業」の実現を目指す。



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