精米でブタ肉の美味しさが向上 旨味に関連する「オレイン酸」の増加を確認

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岐阜県の県畜産研究所がブタの餌に精米を使うことで、味が向上することを発表した。同研究所が開発した種豚「ボーノブラウン」の飼に精米を配合したところ、旨味に影響を与える脂肪酸の「オレイン酸」が増加したという。

 

同研究所が2009年に開発した「ボーノブラウン」は霜降りの割合が2倍高く、味がよいと評判。

 

岐阜新聞の記事によると、玄米やトウモロコシを与えた場合の「オレイン酸」の割合は41~43%。精米のみだと45.3%に増加した。低下すると旨味が増すとされる脂肪酸の「リノール酸」の割合はトウモロコシが10.4%、精米は6.1%となった。しかし、精米は製造コストがかかるのが欠点。今後は玄米を併用した低コストな配合割合を研究して実用化を目指す。

 

豚の飼料の成分は豚の脂に影響があると言われており、同研究所は「油の少ない精米を食べた豚が、体内でオレイン酸を作り出したのではないか」と推測している。

(岐阜新聞「豚肉うまみ成分アップ 種豚の飼料に精米配合」より引用)

 

今回の実験では種豚を対象にしているが、肉豚でも効果があるか今年の9月から山県市内の農家で検証する意向だ。



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