相次ぐ給水栓のバルブ盗難 農閑期や夜間に盗まれるケースが多発

農業メディア「AgriFood」の最新記事を購読しよう
line_addfriens_banner

160607_1

 

読売新聞が茨城県の稲敷市や龍ヶ崎市など南部を中心に、春から農家の盗難被害が相次いでいると報じた。盗まれているのは給水栓のバルブ。転売目的で金属製のものが狙われているという。

 

県警によると、蛇口が盗まれる被害は、今年に入り5月末で稲敷市183個、美浦村32個などとなっている。大半は農閑期や夜間に盗まれたとみられ、田植えの準備で水田に来て初めて農家が気付くケースが多い。ただ、確認されている被害は氷山の一角にすぎない。

(読売新聞「農業用給水栓のバルブ、盗難相次ぐ…茨城」より引用)

 

バルブは数千円から3万円程度。防犯対策をするほどのものではないという認識のため、被害届を出さない農家もいるという。また、簡単に盗めてそれほどかさばらない手頃なサイズのため、盗難のターゲットにもなりやすい。

 

また、2010年には千葉県佐倉市でも農閑期の2月から3月にかけて同様の被害が発生している。盗まれたバルブは佐倉市で81個、北総部全体では273個に上り、JA千葉みらいが注意を呼びかけている。「農業 バルブ 盗難」などのワードで検索すると、他地域でも同様の被害が出ていることがわかる。窃盗犯は常習性が強いといわれているので、同じ農家が複数回被害にあうこともある。農閑期にはバルブを外すなどの対策をとり、被害にあった場合は情報を共有して地域ぐるみでの対策が必要だろう。



5353