日本通運が名古屋発台湾向けの冷蔵混載輸送サービスを開始 農産物・食品を少量で安価に海上輸送

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日本通運と郵船ロジスティクスは、食品の冷蔵混載輸送サービスを共同で開発した。対象となるのは名古屋発台湾向けの便で、6月17日より販売を開始している。

 

名古屋発、台湾向けの冷蔵混載輸送サービスはともに日本初の試み。近年はアジアを中心に日本産の農林水産物や食品への需要が高まっており、2015年の輸出額は過去最高値を記録した。輸出が増加する中、名古屋発台湾向けの冷蔵混載輸送サービスにより、中部地方の食品を海上輸送で少量から安価に輸送することが可能となる。

 

新サービスでは日本通運と郵船ロジスティクスが船会社から共同でコンテナを仕入れる。両社の顧客の冷蔵貨物を混載することで輸送コストを削減する。スケジュールは週一便、名古屋から台湾までを最短7日で結ぶ。

 

メリットは輸送コストの削減や、少量からの輸送が可能になること。コストは航空便に比べて約8割、コンテナ1本貸し切りに比べて約3割減らせる。また、スケジュールが安定している点も強みだ。ターゲットは青果物、加工食品、日本酒など。設定温度は+5℃。業界初となる名古屋と台湾を結ぶサービスを開始することで新たな市場と物流機会を生み出し、日本食の輸出活性化を見込む。



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