資源を有効活用してコストダウン 松屋が取り組む廃プラや食品廃棄物のリサイクル

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松屋フーズが取り組む、省エネとコスト低減の環境対策について化学工業日報が報じている。埼玉県嵐山町にある工場では、関東541店舗の松屋から回収したポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンの包装材を燃料油にリサイクルしている。

 

廃プラスチックは洗浄して粉砕した後、400度の熱でガス化させて冷やして油を回収する。油は発電機に使う重油に混ぜてリサイクルする。

 

松屋フーズは自社でトラックを走らせて1日当たり約4.5トンの廃プラを回収。燃料として再利用することで、年間で約3,000トンのCO2削減効果が期待できるとしている。

 

 

エコフィードの導入や、余分な牛脂による発電も

 

キャベツの芯や外葉、豆腐のおからとなどの食品廃棄物を牛の肥育に使う実証実験もはじめる。2015年末に静岡県富士宮市に牛舎を建てて、エコフィードで牛を育てている。食品廃棄物から飼料を作り、トウモロコシなどの高い餌代を抑えて商品の付加価値を挙げる。

 

また、余分な牛脂を活用した発電も見据える。下ごしらえの際に取り除く牛脂は月に約50トン。環境ベンチャーと組み、牛脂をエネルギー資源として再生燃料化する。売電だけでなく、将来は新電力(特定規模電気事業者=PPS)として各店舗に電力を供給することも見込む。



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