北海道滝川市と化粧品メーカーがラベンダー栽培を共同研究 雇用創出と産業育成を目指し生産者と連携、土地を提供

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自然化粧品の開発と販売を手がけるハーバー研究所と北海道滝川市は、ラベンダー栽培試験の包括提携協定を結んだ。今後は共同でラベンダーの栽培、収穫方法を研究していく。

 

北海道苫小牧市に工場を持つハーバー研究所は、北海道のラベンダーを日やけ止めやシャンプーなどの香料にしている。防腐剤や合成香料は不使用で、天然由来の香料だけを使用している。滝川市は約6割の地域が森林や農地などの平野部。栽培を実施する江部乙(えべおつ)地区は、昨年「日本で最も美しい村」連合に加盟した。日本有数の面積を誇る菜の花畑が有名であり、毎年多くの観光客が訪れる。

 

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江部乙地区の菜の花畑(画像:プレスリリース

 

今回の協定では、ハーバー研究所がラベンダー栽培のノウハウを提供。滝川市は地域農家と連携して実際の栽培風景などを見学。そこからラベンダーの栽培に興味を持った農家と連携、土地は提供するという。雇用創出と地域産業の育成、支援事業の一環として、また、ラベンダーの花畑による美しい景観形成にも期待を寄せている。ハーバー研究所は将来的に、江部乙地区で栽培されたラベンダーを自社商品の原料にしたい考え。



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