温州ミカンに生活習慣病予防効果 機能性表示による消費拡大に期待
温州ミカンに生活習慣病を予防する効果があるかもしれない。農研機構は、温州ミカンに多く含まれるβ-クリプトキサンチンが2型糖尿病や非アルコール性肝機能異常症などの予防効果を持つ可能性があると発表した。
温州ミカンなどの果物や野菜などには、抗酸化物質のカロテノイド類(β-カロテン、ルテイン等)が豊富に含まれている。カロテノイド類の一つ、「β-クリプトキサンチン」について、以下のように発表されている。
1,073名を対象とした10年間の追跡調査の結果、β-クリプトキサンチンの血中濃度が高い者は2型糖尿病、脂質代謝異常症、及び非アルコール性肝機能異常症(血中高ALT値)の発症リスクが有意に低下することを発見しました。
(農研機構プレスリリースより引用)
研究は浜松市と合同で2003年度から行われており、カロテノイド類が健康に与える様々な影響を解明することを目的としている。
生活習慣病予防の機能表示が実現できれば、更なる消費拡大につながると期待されている。農研機構は、今回の成果を活用し「ウンシュウミカンの機能性訴求ポイントを増やすために産地と検討を進めていきます。」としている。