台湾のアグリテックスタートアップのTSSE(神農)、プレシリーズAで300万米ドルを調達——農業従事者にバイオを用いた農薬代替剤を提供

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台湾の農業テクノロジー(アグリテック)スタートアップ TSSE(台湾神農社会企業股份有限公司)はシリーズ A ラウンドで、シンガポール拠点の Bravovia Capital から300万米ドルの資金を確保した。 台湾の台中市に拠点を置く TSSE は、調達した資金の3分の1を使い、朝陽科技大学(CYUT)と共同で農業バイオテクノロジー先端研究開発センター(AABC)を建設する予定だという。 同社は2012年、CYUT インキュベータの学生ボランティアらによって設立された。現代の化学農薬の過剰使用ならびに汚染問題を解消するため、バイオを用いた農薬代替品の提供を目指している。主力商品は「生物誘導型農薬代替剤」と呼ばれるもので、植物の病害や、米、野菜、果物、トウモロコシ、サツマイモ、スターフルーツ、茶葉などの農作物への害虫侵入を抑制するという。 TSSE がまだアーリーステージだった当時、台湾では食に関する安全問題が山積しており、それが農業を中心とした有害物質のない環境づくり、および持続可能なビジネスモデルの構築を目指すきっかけとなっている。同社は人工から自然を用いたアプローチへと変換し、有害物質を一切使用しないフードサプライチェーンを築き上げた。 TSSE はかつて、CYUT の Pheromones Centre(費洛蒙中心)から技術支援を受けており、起業支援は同大学の Business Incubator(創新育成中心)から受けていた。また、同社は Taiwan Accelerator(台湾創速、略称 TA)の2017年4月バッチに参加した企業のうちの1社である。 TSSE の設立者 Zafir Chiang(江竹翔)氏はこう語った。 300万米ドルの資金を使って、環境保全に向けたより良いソリューションを提供できるよう全力を尽くします。世界のニーズに応えるため、CYUT とパートナーを組み、新たなセンター AABC と密接に事業を行うことで、より先進的な農業・バイオテクノロジーの開発を目指します。そして、CYUT と弊社の資金支援者に利益を還元していきたいと思っています。 CYUT 学長の Cheng Tao-Ming(鄭道明)教授は、次のように語った。 学生起業チームにとって、起業段階からシリーズ A ラウンドでの300万米ドル獲得に至るまでの道のりは、決して平坦なものではありませんでした。TSSE の功績は、大学のインキュベーションセンター、政府(MOEA、MOE、Taipei Exchange、地方政府)、そしてスタートアップアクセラレータ(TA)と連携する学生スタートアップに向けた総合的ガイダンスの模範となるでしょう。また、学生起業家が成功するためのインキュベーションモデルを提供してくれました。 同社は以前、CYUT の
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