スーパー「エブリイ」が契約農家の農産物を全量買い取り 品種選定・栽培にも関わり、規格外品も一括購入

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中国地方を中心にスーパーを展開するエブリイホーミイグループは、地域の農産物の全量買い取りを行っている。JA信州うえだ、長野県連合青果と連携して、「依田窪(よだくぼ)」南部地区の農家が生産した野菜や果物をすべて買い取る。

 

「チーム襷(たすき)プロジェクト」と名付けた今回のプロジェクトでは、すでにエブリイの店舗でアスパラガスの販売をはじめている。夏から秋にかけてはトマト、ブロッコリーなどを販売予定。同地区の野菜だけで約1500万円の売上高を見込んでいる。

エブリイホーミイは規格外の農産物も含めて買い取ることで、よだくぼ地区の生産者の収入増に貢献する。エブリイホーミイ側としても、規格外品まで含めて一括購入することで、仕入れコストの適正化を図りやすい。

(日経ビジネスオンライン「広島スーパーが長野の農協から全量買取」より引用)

 

エブリイは農産物の鮮度を重視し、当日に売り切ることをモットーにしている。欠品も出るが、廃棄量とコストの削減につながる。中国地方が中心の中堅スーパーで、大手よりも仕入れ量は少ない。一方の「依田窪」地区は寒暖差が大きく、高い糖度の野菜や果物が生産できる。しかし、生産量はそれほど多くなく、大手スーパーの要望に応えるのは難しい。そんな両者のニーズがうまく合致したことで今回のプロジェクトは実現した。現状の問題は輸送時間。店頭に並ぶのは収穫の2日後だが、将来的には収穫の翌日に並べたい意向だ。

 

エブリイはこれまで生産者に任せていた品種の選定や栽培にも関わる。担当者が定期的に畑に通い、収穫まで責任を持つ。消費者ニーズや売れ筋も把握して、ブランド化も視野に入れる。



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