輸出のリスクや、賠償、回収リスクから農家を保障する新サービス
JA共済連と共栄火災海上保険は、農家のための新たな保障やサービスを導入する。経営の大規模化や法人化、6次化によって生じる農家のリスクを軽減する。4月から取り扱う予定。
増大する農家リスクを幅広く保障する「農業応援隊」
柱となるのは「農業応援隊」と「JA共済連海外PL(海外生産物賠償責任)保障制度」。
「農業応援隊」が保障するのは「賠償責任」、「回収」、「経営管理」の3つ。すべてに加入しなくても、必要なものだけを選んで加入することもできる。
食中毒、農機具の損壊、回収費用、休業の補填など、農家に生じるさまざまなリスクを保障する。以下は対応する保障の一例。
【賠償責任】
・食中毒や異物混入
・農薬飛散
・借りた農機具、管理中車両の損壊
【回収】
・異物混入やラベル誤表記による回収費用
【経営管理】
・施設の損壊や食中毒による休業
・従業員が死傷した場合の労災の上乗せ
・顧客情報流出
個々の農家を海外輸出のリスクから保障
「JA共済連海外PL(海外生産物賠償責任)保障制度」は、JAと農家を保障する制度。これまでは、JA経由で輸出された農産物が食中毒や異物混入などの事故を起こした場合、農家にも賠償請求のリスクがあった。
JAが加入することで個々の農家の賠償リスクも同時に保障してくれるため、農家としては大きなリスク低減となる。従来は農家単体で保険に加入する必要があったが、それよりもリーズナブルな保険料で保障できる。
参考URL
ニュースリリース 平成28年4月よりJA共済連と共栄火災が農業者を対象とした取組みを強化-JA共済