人工受粉の省力化を実現 自家受粉できるニホンナシ「なるみ」

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農研機構は自家受粉可能なニホンナシの新品種「なるみ」を育成した。なるみは定番の「豊水」と同時期に成熟する中生の良食味品種。人工受粉作業の省力化につながる品種として、普及に期待が寄せられる。

 

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プレスリリースより引用

 

 

人工受粉で68%、無受粉でも50%以上が結実

 

ニホンナシの主要品種は自家不和合性のため、他品種の花粉を用いた人工受粉が行われている。受粉作業を軽減するために、自身の花粉でも結実する自家和合性のなるみを育成した。

 

人工受粉によるなるみの自家結実率は68.3%。結実率30%以上を和合性と呼び、30%未満を不和合性と呼ぶ。無受粉での結実率も50%以上あり、人工受粉をしなくても十分な結実が見込める。開花中央日は4月中旬、収穫中央日は9月上旬で豊水と同時期。収量や樹勢も豊水と同程度になる。

 

重さは600g程度で、豊水より大果となる。果肉の硬度、甘みも豊水と同等で食味良好。なお、黒斑病には抵抗性だが黒星病には弱く、多発するとの報告がみられるので十分な防除が必要。

 

なるみは全国のニホンナシ栽培地帯で栽培可能。苗木は2016年の秋より販売される見込み。人工受粉の作業を軽減する新品種として、各地で広まることが期待されている。

 

 

参考URL

自家受粉が可能なニホンナシ新品種「なるみ」-農研機構



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