飼料にも利用可!寒冷地向けナタネ新品種「きらきら銀河」
農研機構は寒冷地向けのナタネ新品種「きらきら銀河」を開発した。大量に摂取すると心臓病の恐れがあるといわれるエルカ酸(エルシン酸)を含まないので、食用に適している。
家畜の飼料としてもリサイクルができる
「きらきら銀河」は人体だけでなく、家畜にも優しいのが特徴だ。大量に摂取すると甲状腺肥大を引き起こすとされる「グルコシノレート」をほとんど含まない。そのため搾りかすを牛、豚、鳥などの餌としてリサイクルできる。
(画像:農研機構)
寒冷地の主力品種といわれる「キザキノナタネ」と比べると、成熟期はやや早く、収量はやや多い。倒伏、寒害への抵抗性は同程度とされる。また、同じくエルシン酸を含まず、グルコシノレート含量が低いダブルロー品種の「キラリボシ」よりも収量はかなり多い。
「きらきら銀河」は東北地域において50ヘクタールの作付が見込まれている。今後は食用油の開発、飼料としてのリサイクルの使用が期待される。
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