熊本地震の農林水産被害1022億円 300軒を超える米農家が作付断念

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熊本県を中心とした一連の地震で、農林水産関連被害が総額1022億円に上ることがわかった。1日、熊本県が推計を発表した。このうち、農業被害は767億円だった。田畑の亀裂や用排水路の損傷、ハウスや選果場の施設損壊など、生産基盤における被害が大半を占めている。

 

具体的には、野菜類の落果などによる農畜産物の被害が約10億円、ビニールハウスや畜舎の損傷による農業施設被害が約275億円、農地被害が約480億円。

名産のイチゴやメロン、トマト、家畜への被害が大きい。朝日新聞は3日、下記のように報じている。

地域的には震源に近い熊本市や上益城郡、阿蘇地域などに集中。田の被害は1574カ所、畑は1147カ所だった。

朝日新聞「熊本県、農業被害767億円 用排水路・ハウスなど打撃」 より引用

また、上益城郡御船町では、土砂が流れ込んだり亀裂が入るなどして用水路が使えなくなり、300軒を超えるコメ農家が作付けを断念することになっている。

 

 

田畑の亀裂が予想以上に広がっているようで、今後ますます被害額の増大が広がっていくと考えられている。



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