農研機構が自走防除機を開発 静電気と”エアアシスト”で散布ムラ減少
農研機構は効率的に農薬散布ができる自走防除機を開発した。静電気と風の力を利用することで、手散布と同程度のムラの少ない防除作業が可能になる。全長130㎝、全幅45cm、質量135kgで、畦間を自動走行して薬液を散布する。
静電気とエアアシスト機能で効率的に散布
特徴的な機能として、噴霧した農薬に静電気を持たせて、作物全体に付着させることができる。また、噴霧した方向に風を送るエアアシストにより、群落全体に行き渡る。
キュウリ、メロン、トマトでウドンコ病防除のための試験を行ったところ、手散布と同等以上の効果が得られた。トマトについては散布量を20%減らしても高い効果が出た。
農研機構HPより引用
高温下でのハウス内作業を軽減
これまでハウス内での散布は被爆を避けるためにマスクや手袋など重装備になり大きな負担となっていた。今回の防除機を使えば被爆の量も下げられ、重労働からも解放される。
動力はバッテリーで、午前中フルで走らせることも可能。来年度以降の市販化を予定している。
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