TPP対策として、地域競争力を高める基金が設立
政府はTPP対策として、地域の「生産・加工・小売り」の流れを再編する基金を設ける意向だ。規模は数百億円~1千億円になる見通し。外国産の安い農産物が大量に流入することを見越しての対策となる。
新たに作られるのは「畜産」と「野菜・果実」に分けられたふたつの基金。地域ごとに生産から販売までの事業計画を作り、大規模化に必要となる機会や施設整備を支援する。また、農地の大規模化を進め担い手となる経営感覚に優れた農家を育成する。
畜産では、和牛の受精卵移植や、飼料の二期作や二毛作を支援する。施設整備などのハード面支援にだけに偏らないようにする。
今回の基金は3~5年の期間限定となる見込み。短期間では新商品の開発や、事業再編には時間がかかることで、数年にわたて補助金を配れる基金方式になった。
参考URL
畜産・野菜、基金で競争力 農水・財務省がTPP対策-日本経済新聞