ヤンマーが手がける国産ブランド「やぶ医者にんにく」 産地化、6次産業化支援に取り組む
ヤンマーは6月より国産ブランドにんにく「やぶ医者にんにく」の出荷を開始する。同社は、国家戦略特区である兵庫県養父市で「にんにく産地化プロジェクト」に取り組み、直営農場を設立してにんにくの産地化支援を行っている。
「にんにく産地化プロジェクト」では、耕作放棄地の再生や水田転作などによる中山間地農業の活性化に取り組んでいる。2012年には同市に直営農場「ヤンマーファームやぶ農場」を設立。にんにくの栽培指導やノウハウを提供して、地元企業や農家、自治体と協力しながらにんにくを生産している。15年には生産者数は約20組、総作付面積は約4.6ヘクタールとなった。
日本国内では、海外からの安価なにんにくの輸入量が減少している中、国産にんにくの需要は増加傾向にあります。そこで当社は、本プロジェクトで栽培・収穫されたにんにくを、安心・安全な国産ブランドにんにく「やぶ医者にんにく」として、全国のスーパーや飲食店向け、業務用を中心に販売いたします。
(プレスリリースより引用)
収穫量は約20~30トンを予定。今後は同市での耕地面積や収穫量、販路の拡大を目指し、地域農業活性化に向けた稼げるビジネスモデルの確立を目指す。そして、全国で農産物の産地化、6次産業化支援に取り組む意向だ。
「やぶ医者にんにく」とロゴデザイン。(画像:プレスリリース)
商品ラインナップは以下のとおり。
「やぶ医者にんにく」(球:小売業向け、バラ・ムキ:業務・加工用)
5~6月頃から収穫し、約1ヶ月乾燥させた一般的なにんにく。甘みが強くマイルドな「ホワイト六片」と、にんにくらしい辛味のある「金郷純白」がある。
「やぶ医者生にんにく」
5~6月頃に収穫した新鮮なにんにく。みずみずしく、ジューシーで甘味が強い。乾燥にんにくよりも香りがまろやかで、鍋などに向いている。
「やぶ医者葉にんにく」
4月頃に収穫。にんにくよりもマイルドな味わいで、ニラ・ネギの代わりや根の素揚げなど、葉先~根までにんにくの風味を楽しめる。
「やぶ医者黒にんにく」
8月頃に収穫。にんにく特有の刺激臭がなく、糖度が多い。抗酸化作用が高まり、健康食の側面が強い。甘く、ドライフルーツ感覚で食べられる。