化粧品メーカーと農業法人が、地元のハスから化粧品を開発
化粧品メーカーと農業生産法人が共同で、宮城県伊豆沼のハスを原料にした化粧品を開発している。連携したのは「宮城県復興応援プロジェクト」を立ち上げた化粧品メーカー日本ゼトックと伊豆沼農産。
伊豆沼は毎年ハス祭りが開催されるハスの町として知られている。けれども、大量のハスの存在は沼の生態系にとってはよいことばかりではないという。
ハスは水面を覆っている間は水を浄化しますが、枯れたハスが堆積すると水深が浅くなり富栄養化を招きます。そのため、国・県では伊豆沼の環境保全のために毎年ハスを刈り取っています。
伊豆沼のハス(画像:Σ64)
刈り取ったハスをゴミとして処分するのではなく、化粧品の原料として再利用することで人にも環境にも優しい製品ができあがった。ハスの成分が入った化粧品は他社からも発売されているが、伊豆沼のハスエキスを使った化粧品は初とのこと。
なお、伊豆沼農産は今年の2月に、伊豆沼から採取した乳酸菌と「ひとめぼれ」を使った甘酒「初恋さくら」を発売。過去には伊豆沼の酵母を使ったパン、どぶろくも手がけている。
今回の化粧品は「はす肌~HASUHADA~」の商品名で、6月下旬の発売を予定。毎年8月に開催される「伊豆沼・内沼はすまつり」での販売を目指している。