ヤンマーの田植機用オプション4型式を販売 「密苗」で稲作の省力化・低コスト化を実現
ヤンマーは、新型田植機「YR-Dシリーズ」のオプションを12月1日より販売開始する。オプションは、高密度に播種した苗を正確に植付ける密苗キット「MN-YR5」など4型式。これにより、同社独自の新技術で稲作の省力・低コスト化を実現した「密苗」の提供が可能となる。
「密苗」とは、通常の育苗箱当たり乾籾で100~150グラムの播種量を250~300グラムと高密度に播種して、慣行同様に3~4本ずつかき取り移植を行うこと。育苗箱や資材費、運搬・苗継ぎ時間を大幅に減らし、田植え作業の省力化とコスト削減を実現できる。この「密苗」技術は、農林水産省の「最新農業技術・品種2016」に選ばれている。
慣行の方法と密苗の違い(画像:プレスリリース)
今回発売される密苗キット「MNシリーズ」は、苗の植付けを行う構造の一部を改良して、浮き苗・欠株の少ない植付けを実現。7月1日に発売した田植機「YR-Dシリーズ」の「感度アシスト機能」と併用して、より高精度な植付けを行える。
ヤンマーは今後、「密苗」を普及させることで農作業にかかる負担やコスト軽減を見込む。今後は作業効率の改善と農家の収益アップを目指したソリューションを提案していく予定。