養液土耕システム「ゼロアグリ」 ベトナム施設園芸農家への導入を開始

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国際協力機構(JICA)の「中小企業海外展開支援事業~案件化調査~」に、㈱ルートレック・ネットワークスが提案する「ダラット高原におけるICT活用・次世代養液土耕栽培システム案件化調査」(ベトナム)が採択された

 

ルートレック・ネットワークスは、ICTを活用した次世代養液土耕システム 「ゼロアグリ」の開発・販売を手がける企業。ゼロアグリはハウス内の日射量や土壌の水分量などを基に、作物の成長に合わせて培養液を供給するシステム。タブレット端末による操作で培養液量をカスタマイズすることも可能。各種センサー情報、培養液供給量、撮影した写真などは、クラウド上に保管できる。

 

 

冷涼なダラット高原は、ベトナム随一の野菜・花きの生産地。しかし、近年のハウス栽培は生産者ごとに収量や品質にバラつきがあり、過剰な施肥による土壌の塩類集積が課題となっている。

 

ルートレック・ネットワークスはダラット大学等と協力してダラット高原における「ゼロアグリ」の導入と普及の可能性を検討する。将来は、現地企業との共同事業により、ベトナムにおける農産物の高品質化とハウス農家の収益増大を目指す。

 

 

ダラット高原ダラット高原からの眺め(画像:Napa

 

高品質な日本の農産物を求めるベトナムの人々

 

すでにダラットでは日本の技術を使った「日の丸ブランド」の農業生産が進んでいると、日経新聞は報じている。価格は現地農産物の2~4倍になるが、高品質な「日の丸ブランド」として人気は高い。

ホーチミン市のイオンモールには昨年11月から「日本のいちご」と日本語ラベルが張られた商品が並ぶ。価格は300グラムで12万ドン弱(約700円)と一般商品の約4倍。それでも週3回の入荷後にすぐ売り切れるという。
日経新聞より引用)

 

ベトナム人の野菜消費量は東南アジアで最も多い。今後、ベトナム農業に日本が協力できる機会も増えていきそうだ。



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