住友化学がシンガポールの都市型農業を支援
住友化学は、シンガポール農食品獣医庁や現地の高等教育機関「ニーアン・ポリテクニック」と共同で、都市型農業の研究開発を始めた。シンガポールの国土面積は東京23区とほぼ同じ約716平方キロメートル。限られた国土で食料供給力を向上させるため、日本の農業技術をベースにした新たな都市型農業システムの開発を目指す。
プロジェクトを統括するのは住友化学。日本からはカネコ種苗、住友化学グループで農業用ハウスを手がけるサンテーラが参画する。シンガポール都市部の建物の屋上に農業ハウスを設置する。太陽光利用型の養液栽培プラントによる葉物野菜の栽培実験を行い、生産性や品質の向上を図る。
栽培施設はシンガポール農食品獣医庁のセンバワン・リサーチステーションという建物に作られる。2.33aの敷地に農業用ハウス、養液栽培プラント(栽培制御機器、栽培ベッド4列など)が並ぶ。
住友化学はこのプロジェクトを通じて2018年を目途に持続可能な都市型農業モデルを確立させる。将来はアジアを中心にグローバルに同事業を展開していく意向だ。
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住友化学、シンガポール農食品獣医庁と共同で都市型農業プロジェクトを開始