農業予算に変化?メリハリの付いた配分に

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財務省は今後、メリハリをつけて農業予算を配分することを提言した。生産性の高い品種を栽培するなど、経営努力をしている農家に「土地改良予算」を重点的に配分していく方針だ。TPPにより海外から安い農産物が輸入されるため、農家の競争力を高める狙いがある。

 

 

やる気のある農家に予算が配分される仕組みに

 

現在の農地面積などに基づいた予算配分では、生産性の向上につながらないため、政府は今回の転換に踏み切った。経営の世界では「選択と集中」という言葉がよく聞かれるが、農業予算でも適用されることになった。

 

政府は「攻めの農業への転換」を目指している。そのためにまず、生産性の向上が絶対条件。バラマキとの批判も予想される中、財務省は予算配分には慎重な姿勢が求められる。

 

 

減反政策終了後には、多収品種へのシフトが進む見込み

 

2018年に減反政策が終了すれば、多収性品種の米は多くの農家で取り入られる可能性がある。そうなれば、農家としてはより予算を取りやすくなるだろう。また、生産性の向上だけでなく、ICTの導入や直播栽培を取りいれる農家にも予算を重点的に配分するという。

 

政府は米の生産コストを2013年からの10年で4割削減する方針を打ち出した。しかし、14年のコストは1俵で15,416円と1.2%増加している。強い農業を実現するためには、政府と民間が上手に協業していく必要がありそうだ。

 

 

参考URL

農業予算配分にメリハリ 財務省、生産性向上狙い提言へ-日本経済新聞



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