未来へのヒント、「東北学」が最終号 芸工大文化研、学生主体誌に引き継ぎ
山形市の東北芸術工科大東北文化研究センター(田口洋美所長)発行の機関誌「東北学」が、東北の未来を構想する実践的学問のモデル化に一定の役割を果たしたとして第8号をもって休刊することになった。最終号の特集は「東北、明日の大地」。東北の大地を開いた猟師や農民の活力、生き方の力強さを見詰め直し、今後を築くヒントを探る。
同センター専任講師の蛯原一平さんは、秋田県の八郎潟を干拓した大潟村で自立した農業経営を目指す男性を紹介。田口所長は秋田の「旅マタギ」と称する出稼ぎ猟師の姿から、自然とともに生きる技術や思考を発展的に継承し、野生鳥獣と対峙(たいじ)していくすべを学ぶ必要があると指摘する。(続きを読む)