柿皮から生まれる化粧品

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長野県高森町の「市田柿」は南信州を代表する特産品。今、市田柿を作る際に捨てられる柿皮を使った「市田柿コスメ」の開発が進められている。主導するのは地元の土産品を販売するマツザワ。柿皮に含まれるポリフェノール「タンニン」を生かしたオリジナルのコスメブランドの開発に期待が高まっている。

 

 

半日で1トンも出る柿皮を有効活用

 

柿の皮は堆肥や漬物の加工用としてリサイクルされていた。けれども、最近では需要が激減して、漬け物に使われるのは1%未満で大半は農業残さとして廃棄されていた。市田柿を作る際に廃棄される皮は膨大で、半日で1トンにもなる。

 

Ichida-Gaki_of_dried_persimmon市販されている市田柿。(画像:Sakaori

 

はじまりは、JAみなみ信州の「市田柿工房」が、捨てられる柿皮の有効活用をマツザワに相談したことから。同社は柿皮には肌の老化を防ぐ効果があるとされるタンニンが含まれている点に注目。試作品として市田柿エキス入りのフェイシャルマスクやミスト、クリームを製造した。

 

JAみなみ信州は市田柿の製造が始まった10月下旬から、試作品などの開発のために柿皮を提供している。

 

 

モニターの意見を取り入れて商品開発

 

男女13人のモニター協力者には工房を公開したり、試作品を使ってもらい効用を試してもらったりしている。実際に保湿効果や肌の老化防止に働く抗酸化作用が認められるかをチェックする。最初の商品として、柿皮エキス入りマスクが4月に発売される予定。

 

農業残さを肥料として再利用する取り組みは全国的に見られるが、化粧品の原料にするケースはとても珍しい。栄養豊富な野菜や果物の皮からは、堆肥以外にもさまざまなモノがリサイクルできるかもしれない。

 

 

参考URL

農業残さの有効活用 市田柿の皮使い化粧品開発-中日新聞(CHUNICHI Web)

市田柿から化粧品 老化防ぐタンニン抽出 捨てる皮有効活用 長野県高森町-日本農業新聞



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