JAなめがたと食品企業、放棄地を利用し”サツマイモのテーマパーク”を開園
茨城県のJAなめがたと白ハト食品工業が体験型農業テーマパーク「なめがたファーマーズヴィレッジ」を開園する。廃校となった小学校と耕作放棄地を再利用した50万平方キロメートルの広大な敷地だ。総事業費45億円で、JA、農家、白ハト食品が3億円を出資した「なめがたしろはとファーム」が運営する。
雇用創出と農業振興を目的としたテーマパーク
JAなめがたの主力商品であるサツマイモをメインに打ち出し、やきいもミュージアム、さつまいも工場、レストランやベーカリー、農業体験施設などをかまえている。食と農の魅力を広く伝えるとともに、300人の雇用を生み出す。
施設には他にもレンタル農園、クワガタやカブトムシの生息する森、県が所有する白浜少年自然の家などがあり、農業と自然の魅力を堪能できる。
工場棟では年間1,400トンの大学芋、300トンの干し芋などを製造する。原料のサツマイモはJAなめがたから約3,000トン、近隣のJAから700トンを仕入れる。2014年度のJA販売高は約29億円だった。
12次産業化で農業の魅力を伝える
JAは「6次産業に観光や教育など6つの要素を加えた12次産業で、地域振興、持続可能な農業を目指したい」と語る。食、遊び、学びの場を提供して、来場者に農業と自然の魅力を発信するテーマパーク。成功すれば、今後は他の地域でも同コンセプトの施設が誕生するかも知れない
参考URL
テーマパーク開園へ 主役はサツマイモ 雇用300人創出 茨城・JAなめがたなど(2015/10/19)-日本農業新聞